2011年7月5日火曜日

充実した人々・充実した時間

ちくま新書『東大入試に学ぶロジカルライティング』が、アマゾンでは早々と品切れ状態になっているようで、ご迷惑をおかけしました。紀伊国屋Bookwebの該当ページなどからも注文できますので、そちらをご覧ください。一ヶ月足らずで重版になりそうで、とりあえず良かったと思います。

ところで、「新しい本が出ました」という案内メールを出したら、過去の受講生の方から、続々と近況報告が来ました。たとえば、定年退職なさってから、ロースクールに挑戦なさった方からは、こんな調子のメールが来ました。

●法科大学院で論文をよく書かされます。その時、ボカボで教えて頂いた論文の書き方が非常に役に立っております。本当に有難うございました。今年の択一の合格者で71歳の人がいましたので、非常に励みになりました。今は、毎日毎日ひたすら勉強に打ち込むことができますので、本当に幸せです。●●

おーっ「毎日毎日ひたすら勉強に打ち込むことができますので、本当に幸せです」と言い切っちゃえるところがスゴイですね。最近「リア充」という言葉があるようだけど、まさに究極の充実の一言。人生の後半期に、こういう時間を持てている人が確実にいるわけ。もう一人は、血気盛んな若者。こんな感じです。

●近状報告ですが、一言で言うとhard but rewarding です。さすがは旧帝大。自分の場合、仙台に来てからほぼ毎日が次のようなタイムテーブルで動いています。
 
×月×日
7時起床 神棚の水を取り換え、ネット起動、新聞のサイトとブログを巡回。
8時にビリーズブートキャンプを35分間、その後入浴。外出の支度を整える。
9時30分ぐらいに登校、自習室へ入室。
11時過ぎに学食で朝食兼昼食。青山学院出身の友人(既修入学)が言うには値段が高い。
11時30分には自習室に戻り勉強再開。
2時40分から授業。憲法。(中略)
4時10分授業終了。とはいえ自習でためておいた質問をしない手はないので有効活用。
友人と少し話し、自習室へ。
6時からリーガルリサーチの授業。判例等の法令情報の検索方法を解説する授業。
ただ聞いていればよいので暇。思索や自習の授業と化す。ひどい人はノートパソコンでYou tubeを見ていたりする。
7時30分修了。友人と学食で夕食。
8時に自習室へ戻る。
11時に下校。
11時30分帰宅。ネット、読書。実家から持ってきた『光抱く友よ』を読む。さすがに光文社文庫でもニーチェは読む気力なし。卒業までに読めるのか?
2時就寝。●●

個人情報に関わりそうなところは微妙にカット。でも、これもスゴイ。次から次と勉強すべきことが出てきて、時間が沸き立つように流れる。それを次々とこなしていくドライヴ感。とくに「ビリーズブートキャンプ」を毎朝やるなんて…。張り切りすぎて、体を壊さないかと心配になるくらい。
 最後に、もう少しクールな充実も紹介しておきます。

●大学院の生活は、グループワークがたくさんあり、様々なバックグランドの人ととのディスカッションはとても刺激になっています。(課題が溜まってしんどくなる時もありますが…)論理的に自分の主張を組み立て、それをわかりやすくプレゼンする難しさを日々感じています。何度もトライ&エラーすることで少しずつ成長できているのかなと思います。
もうすぐ一年経ちますが、大学院受験して良かったと思っています。去年の大学院受験のご指導はありがとうございました。次のステップとして、就職をいろいろな選択肢の中からどのように決めていくかが現在の課題です。そこで、9月から1か月間シリコンバレーのインターンプログラムに申し込もうと考えています。●●

これも前途洋々の感じが溢れている。今の日本の沈滞の中「政府が悪い」だの「日本は終わり」だとマスコミで五月蠅い状況で、個人が自立して、こういう感じを持てるということは本当に貴重。ボカボを受講なさった人が、こういう毎日を過ごしているとは、本当に嬉しい。そのお手伝いが出来たことは、我々の喜びです。

どうせ放射能と共存するしかないのなら「外国に逃げたい」と念じるより、現実的な対処法=生き方を一人一人が考えねばならない。それが明確でなければ、日本では生きていかれない。そんな感じがします。

さて、今月末から、このような「充実する人々」を次々に生み出してきた「法科大学院小論文 夏のセミナー」と「大学入試小論文 夏のプチゼミ」が始まります。参加者の答案を互いに開示しながら、その発想・構造・論理を徹底的に検証するという講座。真の意味でのロジカル・シンキング、ロジカル・ライティングを修得したい方は、是非お出でください。そのクオリティは、日本でも希有なレベルに達していると思いますよ。きっと皆様が「リア充」になるお役に立てると思います。夏にお目にかかりましょう!

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