2022年6月9日木曜日

夏に向けて

もう東京は梅雨のまっただ中のようですが、ボカボでは、今年も、七月末から八月末にかけて、土日午後に「法科大学院小論文」夏のセミナーを開催します。法科大学院の過去問を使って、未修コース志望の方のために集中的な訓練を行います。

 

日頃からボカボのWeb添削や個別コーチングを受講している人たちにも、この夏のクラスの受講は必ずお薦めしています。なぜなら、このクラスから多数の合格者が出ることが経験的に分かっているからです。これは、講師との一対一のやりとりとは違って、自分の位置がどこにあるか、を実感できることが関係していると思われます。

 

自分の書いた答案と比べると、講師が提示する「答案例」は、初めははるか上に感じられます。だから、どうしたら、そこまでたどり着けるか、と絶望的な気分になることも少なくありません。でも、複数人が参加するクラスでは、自分とあまりレベルが違わない他の受講生の答案を目にすることができます。

 

よくやる間違いや欠陥であっても、自分がすると利害が直接感じられるので、なかなか認めたくない心理に陥るし、実際気づかないことも少なくありません。でも、他の参加者が間違えると、利害と関係がないので、客観的に見える。俗に「岡目八目」と言いますが、他人のことだと、物事はよく見えてくるのです。

 

その意味で、「法科大学院小論文」夏のセミナーは、自他の状態を顧みるのに良い経験になります。状態がくっきり見えれば、それに対する対処の仕方も具体的に見えてくる。だから、上達も早いのです。しかも、受講生は、慶應・早稲田・東大・一橋などの法科大学院を志望する人々なので、適度な仲間意識と競争意識も働き、頑張りが効きます。

 

日本ではコロナが終わらないのに、ウクライナ侵略が始まり、さらに円の暴落が追い討ちをかけ、エネルギーの逼迫とともに、電気・ガス代は大幅に上がっています。食糧を始めとして、輸入品もすでに値上げが始まる。それとともに、憲法改正だとか防衛予算倍増とか物騒な話が話題に出る。

 

日本も世界も、大変なときであるだけに、自分の思考力・発想力・論理力を蓄積して、状況に冷静かつ賢明に判断し、効果的に対処する必要があります。「法科大学院小論文」夏のセミナーは、激動の時代の中で、自分の安定した視座を養成する良い機会になるはずです。法科大学院の未修コースを受ける方は、ぜひ受講してみてください。

 

このセミナーは、神保町の教室で出席できるだけでなく、ZOOMでの参加も可能できるハイブリッド授業です。どこにいても出席できますし、学習効果も変わりません。ふるってご参加下さい。また、大学受験の小論文対策としては金曜日夜に、大学入試「慶應・難関大小論文」夏のプチゼミも行っています。こちらも、教室・ZOOM参加が可能です。他の予備校では受けられない充実した体験になると思いますので、是非おいで下さい。