2020年4月8日水曜日

緊急事態におけるボカボの取り組み

緊急事態宣言が出ましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか? これからどうなるのか、と不安に思っていると思います。とくに、大学・大学院に行こうとしていた人たちは、突然の事態に戸惑っている人がほとんどでしょう。

そもそも政府の対策は不十分きわまりないものでした。感染を防ぐのが第一優先で「不要不急の外出」の自粛要請をしたのに、その補償は行わない。これでは、生活のために外出せざるをえない人が大量に出るので、感染が拡大しかねない。要請と補償はセットで実行すべきではないのか?

こういう共産党小池参院議員の疑問に対して、安倍首相は「現金給付は現実的ではない」と繰り返すだけで、何の根拠も挙げられませんでした。これでは、政府に頼っても自分たちの生命・生活は守れそうにありません。

しかし、こういう時期だからこそ、私たちは工夫して、この「東日本大震災」以上の「戦後最大の危機」を乗り越えねばなりません。vocabowは早くからネットを使って活動してきましたが、これから、さらに、そのアプローチを加速させていきたいと思います。

●個別コーチング
まず、個別コーチングは、少なくとも今年夏までは、すべてZOOMまたはSkypeでの対応にいたします。今までもSkypeでニューヨークやシンガポール、福島などの世界各地の人々に小論文の授業と指導を提供し、実際にお会いして指導するのと同等の効果を上げてきました。まったく問題がないと思います。

●夏までWeekend Gym
対面型クラスも、毎年春にWeekend Gymを開催してきましたが、学校の休校がしばらく続くことを鑑み、特別に「夏までWeekend Gym」をZOOMを使って開催します。大学・大学院受験を目指している人はもちろん、その他の目的の方も自由に参加できます。「論文を書く技術」は普遍的なので、目的や世代が違っても、その成果は十分共有でき、自分のスキル向上に役立てることができます。当面は、三名程度の少人数クラス、参加費もWebの添削コース並みに引き下げます。教材は、参加メンバーに合わせて用意します。

受講料:一回当たり8,800円(消費税込み)
実施日:4/18, 25, 5/2, 9, 16, 23, 30, 6/6, 13, 20, 27, 7/4(全12回)14:0017:00
受講日の選択は自由ですが、授業の進行上、二回以上連続した参加を推奨しています。
申し込み:こちらからどうぞ

●YouTubeでの映像教材配信
それと関連して、YouTubeなどで独自の映像教材も提供します。今までに確立したvocabowメソッドをさまざまな良問に適用して、論理的文章をどう書くのか、どう考えれば良いのか、丁寧に示します。いっぺんには出来ませんが、徐々にレパートリーを増やします。きっと小論文教育の分野での画期的な教材になると思います。

●Real講座のZOOM参加
また、しばらく先のことですが「法科大学院小論文 夏のセミナー」「法科大学院小論文 Start &Follow Up!」「大学入試 慶應・難関大 夏のプチゼミ」なども、事情が許せば、従来のように教室でも開催するつもりですが、ZOOMでの参加ができるようにします。遠隔地の方は以前からSkype参加なさっていたので、その人数が多少増えるだけです。

世間では今更のように「テレワーク推進を言っていますが、vocabowは開始してからずっと「テレエデュケーション」をやっており、経験も方法も蓄積しています。休校や在宅勤務は、自分の知識・スキルを深める良い機会です。コロナには細心の注意をしつつも、ぜひスキル・アップしていただきたいと思います。

Stay Home and Skill Up!

2020年1月7日火曜日

2020年あけましておめでとうございます!

2020年あけましておめでとうございます!

アメリカによるイラン指導者への攻撃から始まるなど、今年も世界情勢が大きく動きそうな年になりました。しかし残念なことに、日本の自称「リーダー」たちは、ただ傍観しているだけのように見えます。何もできないまま激流に流されていく。そういう無力感が日本社会全体を覆っているのかもしれません。

とはいえ、これほどの停滞と無力さの中で、新しい世代の力が育っていることも確かです。年末年始は、そういう新しい世代の人が私どもを訪ねてくれました。数カ国語を話し、情報技術を駆使して、国境をまたぎ、仕事も遊びも十分に楽しむ。実際、彼らの情報利用の鮮やかさには、目を見張らされました。

そういう世代が、私どものような年長者たちから、まだ学ぶことがある、と感じてくれているらしい、ということも、とても嬉しい体験でした。

文章の書き方を教えていると、「どうしても制限時間内に書けない」とか「もっと速く書くには他に何をすればいいんでしょう?」という質問がときどき聞こえます。要求されることに応える意欲はあっても、どうしてよいか分からず、悲鳴をあげているようです。

でも答えは簡単です。「心配しないで。必ず速くなります。そのための時間を、正しい努力をしながら、あわてないで耐える。それが唯一の方法です」

若いということは、自分の成長を待てる余裕があることです。逆に言えば、その時間を努力しながら待っている気持ちが持てるなら、その人は若い。目の前の障害を除き、その可能性に導くのが、年長者たるもののつとめ、つまりエンパワーメントでしょう。その甲斐あってか、去年のvocabowでは、目指すところに合格した人の多さが目立ちました。

自分の持つリソースは一人一人違う。バイリンガルの人も、純粋ドメスティックの人もいる。数学が得意な人も苦手な人も、生来の部分が大きい。でも、自分の持っている物を生かして、先に進むことは誰でもできるし、得られた進歩は自分の力を信じるきっかけになる。

今年が、皆さんにとって、そういう進歩と展開の年でありますように! 私どもも、それを少しでも助けられる存在でありたいと願っています。

なお、1/27からは「慶應・難関大 冬のプチゼミ」が、2/8からは「Weekend Gym」が始まります。これらの講座が「正しい努力」をキープし、皆様の進歩に向かうきっかけになってほしいと思います。この一年を、ぜひいい年にしましょう。