そろそろ五月も終わりです。ついこの間「正月になった」と思っていたのに、相変わらず時の歩みは早いものですね。
vocabowは、四月のWeekend Gymの後、しばらくクラスをお休みして、六月に出版する『ややこしい本を読む技術』(草思社)と『基礎からわかるジャンプアップノート 記述力養成・小論文 改訂版』(旺文社)の作業に注力していました。幸いにして、両者ともほぼ作業が終わり、後は出版を待つばかりになりました。
これから、vocabowは、恒例の夏のクラスに向かって体制を整えていこうと思います。
夏は「法科大学院小論文 夏のセミナー」を毎週土日午後に「慶應・難関大小論文 夏のプチゼミ」を金曜日夜に行います。
現在、司法予備校では未修コースの対策はやっていないので「未修で受けたい」という方はvocabowに来ていただければと思います。最近は予備校の方でも「未修ならvocabowはどう?」とアドバイスするようになっています。
だから、法科大学院を未修で受験しようという人は「夏のセミナー」参加は必須とお考えください。とくに、早稲田・慶應など9月早々に試験がある人は参加を強くお薦めします。
今までの経験から言うと、小論文の力を伸ばすには、10回以上の添削を受けることが必要です。これは、その人の文章経験と関係がありません。今まで文章を書くことを積み重ねてきた人も、今の段階からさらにステップアップしようと思うと、それぐらいの添削経験が必要になるのです。
今まで、新聞記者の方も医師の方も参加してくれましたが、文章を書くのに慣れているはずなの彼らも現在のレベルから飛躍しようとすると同じくらいの時間がかかります。一週に一回の提出となると10週間。約二ヶ月半ほど。「夏のセミナー」では、土日を5週間連続で行うことで、この最低限の回数を確保します。
vocabowでは個別対応の法科大学院コースもあるのに、なぜ「夏のセミナー」クラスへの参加をとくにお薦めするのか? それは、他の人の答案が見られることが大きいのです。
個別指導だと、自分の答案とvocabowの作った答案例しか見られません。両者はレベルが大きく違います。あまりにも違いが大きいので、対比効果で自分の答案がすべて良くないように思え、今回はどこまで出来たのか、どこが出来なかったのか、という進歩状況が冷静に捉えにくいのです。
それに対して、夏のクラスだと、参加者のレベルは違っても、その差は僅かです。だから、自分よりちょっとだけ良いものもよく分かるし、逆に、ちょっとだけ良くない答案も自分のと引き比べて、その加減が実感できます。その結果、小論文の出来を客観的に評価する力が養われるわけです。
もし可能なら、「夏のセミナー」の前に、個別指導も受講していただければ、と思います。添削の最初の5回はたくさん直されるのですが、その時は無我夢中でなぜ直されたのか、よく分からないものです。その最初の5回が済んでいれば、「夏のセミナー」でも、解法は同様でも、問題自体は違うものを使うので、振り返りが可能になり、何がいけなかったのか、より余裕を持って感じられ、受講効果が大きくなるはずです。
いずれにせよ、夏はもうすぐ。以上の流れを参考にして、早めに計画を立てて勉強に励んでください。